25年ほど使ったKAVOのユニットも遂に寿命。平成18年(2006年)に買い替えて、今はRitterのユニット2台と、Planmecaの脚折れタイプのユニット1台の合計3台となった。
炭酸ガスレーザーも長年使っていたパナソニックのPanalas C10が遂に不調になり、令和元年(2019年)タカラベルモントのBel Laser Plusに更新した。
私の骨内インプラント第1例目は妻で、何と結婚式の2週間前に植立手術を施行した。
幸い腫れることもなく無事に結婚式を終えたわけだが、今にしてみれば、かなり無鉄砲であった。
1982年10月1日以来、今も元気に機能している。
写真は、当院のPOI 1例目。1992年6月に植立した骨内インプラントで現在も問題なく機能している。
金属アレルギーの患者さんを診たことがある。手掌や足底にみられる掌蹠角化膿疱症はすさまじいものがあり、QOLの低下は相当なものであることは想像に難くない。
そこでMetal-freeな治療の必要性を感じて、オールセラミックのクラウン・ブリッジにも取り組んでいる。
ジルコニア・セラミックの進歩はめざましいものがあり、色調も自然で審美的にも満足のいくものが作られる。
鋳造体は完成までの工程で膨張・収縮を繰り返すので当然のことながら適合性は劣る。それに引き換え、CAD/CAMで作られるオールセラミッククラウン・ブリッジはセラミックのブロックから求める補綴物の形に削り出していくので、テクニカルエラーが少ないので適合の良いものが得られる。
Metal-freeの一環でセラミック床義歯を導入した。
一般的なレジン床の場合、床の厚さは2mm程度は必要となる。なぜなら物理的な強度が劣るので、薄くすると割れるからだ。たとえ2mmの厚さにしても、経年的に不適合となるため、噛むたびに曲げの力がかかり、またレジンの経年劣化も相まって、多くの場合上でも下でも正中(真ん中)で割れる。
当院のセラミック床義歯は、口蓋にセラミックのプレートを使っているので、正中での破折は起こらないと考えている。更に上下顎総義歯の場合、臼歯部に当院のオリジナルデザインによるセラミックの人工歯を用いているので、臼歯部の摩耗・咬耗も生じない。
以上のような工夫により長期間、安定して機能する義歯作製が可能になったと思っている。